ヒラメキのタネ

『こどもとおとなのCREATIVE MINDを育むタネまきを。』をコンセプトに、色に親しみながら感性を豊かにするワークショップを開催したり、家での色遊びなどを紹介しています。

素材へのこだわり ー絵の具選びー 安全性について考える

娘が2歳くらいの時から絵の具遊びはしていたのですが、いつもは、スーパーでよく目にする学童用絵の具を使っていました。

最近は100均でも絵の具セットが売っていて、この値段で!すごいなぁと思っていたのですが、発色がいまいちだったり、匂いがしたり、絵の具に何が使われているのかわからないのが難点。


市販の絵の具って、よく分離していませんか?透明な液体だけ先に出てきたりして、イラっとすることも。

というのも…市販の絵の具は大量生産するので、コストも考慮しなければなりません。使う原料の性質上、様々な添加物が使用されており、時間がたつと分離してしまうのだそうです。昔主流だった鉛チューブが人体に危険だということがわかり、ポリチューブに変わりましたが、実は分離しているのがわかってしまうため、半透明や白だったりするようです。


糊料として使われているのはアラビアゴムやデキストリンですが、アラビアゴムは高価、デキストリンは安価。デキストリンは腐りやすいので、防腐剤も添加されており、その防腐剤が有害化学物質と言われています。


1回に使う絵の具の量は限られていますし、化学物質過敏症をお持ちではない方なら、ただちに影響はないとは思いますが、落としきれずに手から口へ入ってしまったりして長年蓄積していくことも考えると少し怖いなぁと思いました。


今回のワークショップでは、手や顔についてしまうこともあります。小さなこどもたちにも使えて、安全性が高くて、一般的に買いやすい価格のもの、そしてできるだけ濁らず、色が美しいものってないのかな?とワガママ盛りだくさんで探してみたところ、「株式会社まっち」というメーカーさんが出している絵の具を見つけました。


しかも、国産!!


ドイツ製のシュトックマー(STOCKMAR)の絵の具も、安全性では有名で、とても厳しい基準で作られており使ってみたかったのですが、気軽に買える価格ではなく断念しました。


株式会社まっち

ホームページからも、とても品質にこだわりを持って作られていることがわかります。

長野県にある小さなメーカーさんですが、50年前から、身体や環境に配慮した絵の具を作り続けておられます。

まっち絵の具は、有害化学物質等は一切不使用。

絵の具だけでなく容器からパッケージに至るまで、 身体や環境に優しいものだけで作られているので、 小さなお子さまにも安心して使って頂けます。

鮮やかな発色と滑らかな描き心地にこだわった、 手作業で丁寧に作られた水彩絵の具です。

---(株)まっち公式ページ「まっちについて」のページより抜粋。このページにはより詳しい内容が載っています。


身体のことや、周りの環境のこと、そしてプロユーザーにも納得してもらえるような品質を考えて、丁寧に作られた絵の具をぜひ使ってみたい!と思い、下記の3タイプを入手してみました。

・ベイシックカラー マゼンタ・ブルー(シアン)・イエロー(色実験用)

・ブライトカラー 20色(主に私用)

・レインボーカラー 12色(主に娘用)

ベイシックカラーは1本352円、ブライトカラーは209円、レインボーカラーは165円、そして購入はしませんでしたが、マッチカラーという幼児や小学生用の色展開のシリーズは1本143円から。(改定後価格追記:すべて税込)

※この記事を書いた時よりちょっとお値段上がっていますが、それでも品質のことを考えると買いやすい価格なのではないでしょうか。(2023.9)


私が一番驚いたのが、色の三原色であるマゼンタ・シアン・イエローの色が、絵の具として「マッチカラー」以外のシリーズにきちんとあること。よくある絵の具セットにある赤・青・黄で混ぜたり、色相環を作ったことは何度もありますが、やはり濁ってしまうのですよね。

どんな色の世界ができるんだろうー、ワクワク!!次の記事では、発色の違いなど、使ってみた感想を書いてみたいと思います。

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