デザインあ展に行ってきました!
私も娘もよく見ているNHKのEテレの番組「デザインあ」の展覧会があると知って…富山県立美術館まで行ってきました。
※富山県美術館企画展ページから画像をいただきました
大阪から富山まで片道4時間半!
しかも、日帰りなので滞在時間はたったの4時間ほど!
遠い!遠いけど…これは絶対見たい。
しかも次は東京での開催とのことで、行けるとしたら富山かなと思い、娘と弾丸日帰り富山旅を決行しました。
(しかも、時間的に目的はこれのみ!)
JRのお得な切符も発売されているので、旅行兼ねて行かれるのがおススメです!
いつもテレビで見ている「デザインあ」の世界。つくっている人の視点などを感じながら、デザインって何だろう?を身近なところから体験できる展覧会!
2017年8月、「アートとデザインをつなぐ」場としてオープンした富山県美術館。
建物には富山県産のアルミや氷見の里山杉が使われていて、周りの景色とも一体感を感じられる空間。じっくり建物を見るだけでも何時間もいることができそうです。
ひやっとしたり、ぽこぽこしたり、アルミのさまざまな質感、そしてぬくもりのある木の組み方、触り心地、香り…と、五感で楽しめます。
展覧会の入り口までの木で囲まれた通路にもワクワク!
入ってすぐのメッセージにまず感動しました。
もう15年近く前になりますが、昔デザインマネジメントを学んでいた時、教授が「これからはデザイナーやクリエイターがデザインをわかればいいのではなく、様々な職業の人がデザイン感覚や美的感覚を持つことで、生活がよりよいものになる。そのような感覚を、小さな頃からの積み重ねで育くんでゆく、デザイン教育が今後重要となる」
というような内容のことを言っておられたのを思い出します。
私の活動の根っこの部分にある考え方なのですが、本当にそんな世の中に!!
2011年に始まった「デザインあ」。
きっとこの番組を見て、身の回りのものごとのしくみや考え方に興味を持ったお子さんもたくさんいるんだろうなぁと思うと、なんだか将来が楽しみです!
さて、どんな展覧会かというと、
A.観察の部屋
B.体感の部屋
C.概念の部屋
とカテゴリーにわかれ、展示や映像、あそべるコンテンツなどが40もありました。
スタート時は同じ1つのたまご。
焼いたり、茹でたり、混ぜたり、巻いたり…
料理方法でゴールがいろいろ!
お弁当箱へ詰つあめ方もそれぞれのたまご料理によって違うのですね!
お次は大きなお弁当の中から顔を出し、梅干しの気分になってみるもの。視点が面白いですよね!長蛇の列の人気展示です。
こちらは、日常よく目にするものにある「マーク」に注目することで、どこに、どんなふうに使われているのかを観察します。
パッケージを真っ白に、マークを黒にすることで今まで気づかなかった見方ができました!面白い〜。
人から、トイレのサインなどで目にするような男性女性のマークになる過程を追ってみます。最後は顔が●、体が▲▼と、ものすごくシンプルなかたちに。
でもきちんとわかりやすく伝わっていて、マークってうまくデザインされているんだなぁと感心しました。
マークといえばこちらも皆さん楽しんでいました。一つ一つのマークを重ねてオリジナルのマークをつくるというもの。
こどもだけでなく大人の方も夢中になっていて、すごく人気でした!
ブルーノ・ムナーリ作のプラス・マイナスという透明シートを重ねて遊ぶ知育おもちゃもそうですし、面白い発想が生まれたり、1人1人、いろいろな視点で考えることができるのでこういうの大好きです。
ヒラメキのタネで以前行った「雨を楽しむセンサリーカード」のワークショップで雨のかたちを重ねたのも、こういったレイヤーの考え方を取り入れています。
容器のかたちを考えたり
言葉の組み合わせを楽しんでみたり
あの「デッサンあ」をリアルに体験したり!
歯車のしくみを体感するものや
みんなの「あ」を描けるコーナーも!
これ、やってみたかったんですよね。
日本の伝統的な紋を自分で描いてみる体験ブースも人気で、時間を忘れてつい夢中になってしまう展示がたくさん。
最後、「あ」になれるフォトスポットも外せません!
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そしてそして!
1番の目的でもあった、大好きなコーナー「解散!」を手がけておられるデザイナーの岡崎智弘さんのワークショップへ。(事前応募制でした)
「解散!」ってどういう流れで作っているのか、工夫したところ、題材選びの視点、解散!してみて新たに発見したこと、などなど、参加されている方々に問いかけながらお話されていました。
よく、大変でしょう、と言われるけれど、どうしたらうまくいくか考えるのが楽しいって言っておられたのが印象的で、とても共感しました。
岡崎さんのお話の後は野球ボールを解散!してみましたよー!
何が入っているかな?
中を想像してみたのと一緒だったかな?違ったかな?質問も交えながら皆さん大興奮で毛糸をぐるぐるほどいていました。
一般的にものをつくるワークショップが多い中、逆の流れで、あるものを分解していってしくみを知ることができ、貴重な経験ができました。
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屋上には「デザインあ」「にほんごであそぼ」を担当されている、佐藤卓さん作のオノマトペ(擬音語・擬態語)の屋上という広場もありました。
360°の富山の風景を楽しみながら、こどもたちが遊ぶ場所にもなっています。
ひそひそ。
管を辿ってみようー!
どこに繋がっているのかな?
美術館も常設展は見る時間もなく、お隣の環水公園も行ってみたかったので、また次回ゆっくり楽しみたいと思います。
「デザインあ」のみるほん、かくほんが最近発売されたようで、早速かくほんを買ってみました。
これ私もやりたいなぁ。
電車の中だったり、待ち時間だったり、娘といろいろな場面で使っていきたいと思います。
テレビで見るだけでなく、実際に体感することで、もっともっとデザインを身近に感じたり、理解が深まりそうです。
機会がありましたらぜひ行ってみてくださいね!
IN TOYAMA
3/21(祝)〜5/20 (日)
富山県美術館
IN TOKYO
7/19(日)〜10/18(日)
日本科学未来館
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